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小説

【小説】吃音である村内先生が教えてくれる大切なこと:青い鳥 重松清

村内先生は、中学の非常勤講師。国語の先生なのに、言葉がつっかえてうまく話せない。でも先生には、授業よりももっと、大事な仕事があるんだ。いじめの加害者になってしまった生徒、父親の自殺に苦しむ生徒、気持ちを伝えられずに抱え込む生徒、家庭を知らずに育った生徒──後悔、責任、そして希望。ひとりぼっちの心にそっと寄り添い、本当にたいせつなことは何かを教えてくれる物語 心に傷を負った子供たちの再生を描いた短編 […]

【小説】人生とは旅そのものである:旅のラゴス 筒井康隆

遥か昔、黄色い惑星を捨て「この地」へとやってきた人間達… 先祖の発達した機械文明は著しく衰退したが、その代わりに人々は超能力を手にしていた。 24歳の青年であるラゴスは、南の土地への旅が目的とし、放浪していた。 彼は様々な土地で、様々な人々と出会い、そして別れていく。 彼の68歳までの姿を描いたSF界の巨匠によるSFファンタジーの傑作 時をかける少女の筒井康隆の大ヒット作品 今日紹介するのは時をか […]

【小説】14歳の少年の揺れ動く日常を描いた青春物語:エイジ 重松清

小説の概要 桜が丘ニュータウンという町の団地の最上階に住むエイジは14歳になったばかりの中学生。 教師の父と専業主婦の母、高校生の姉の4人家族のごく普通の家庭。 しかし自分のクラスメイトが通り魔として逮捕されるという事件からエイジの周囲は静かにしかし確実 に変化していく。もう「子供」ではないが、「大人」にもなりきれない微妙な年齢の少年の心理を見事 に描写した名作。 中学生の描写の巧みさ この作品も […]

【小説】さまざまな「友だち」を描いた傑作:きみの友だち 重松清

小説の概要 わたしは「みんな」を信じない… 交通事故で片足が不自由になった恵美ちゃん、彼女はそのことがきっかけで病気がちの女の子である由 香ちゃんと仲良くなるようになる。二人の周辺を取り巻く、様々な登場人物にスポットライトをあてた オムニバス形式のストーリー集 様々な登場人物に焦点を当てた傑作! 「きみの友だち」は重松清の作品の代表作として挙げられることが多い作品ですね。個人的にはこの作品と「疾走 […]

【小説】黒い家 貴志祐介:人間の狂気の怖さを描いた傑作ホラー

小説の概要 本日紹介するのは貴志祐介の代表作の一つ、「黒い家」です! 保険会社に勤める若槻は、中堅の保険会社員としての日々を送っていた。保険会社には 時には保険金詐欺を目的とした厄介な客がやってくることもあり、そういった客ともなるべく揉め事を 起こさずに穏便に解決しなくてはならない。そんな若槻の元にある日、中年女性から「自殺の場合には 保険金はおりるのかどうか」という質問の電話がやってきた。昔、兄 […]

【小説】新世界より 貴志祐介:和風近未来SFの超大作

小説の概要   本日紹介するのは貴志祐介のSF超大作、新世界よりです。この小説はかなりの超大作であり上中下巻の1000ページもの圧倒的なボリュームを誇ります。舞台は今から1000年後の日本、「呪力」と呼ばれる超能力を手に入れた人類たちは、その能力を生かした新しい生活様式の中で平和な日常を送っていた。この物語ではそんな近未来の日本にある神栖66町と呼ばれる3000人程度の人口の小さな町に住む一人の少 […]

【小説】クリムゾンの迷宮 貴志祐介:スリリングなデスゲームの傑作

小説の概要 今回紹介するのはホラー小説家として定評のある貴志祐介のクリムゾンの迷宮です。会社をクビにされ、妻にも出て行かれた中年のホームレス、藤木はふと目を覚ますと全く見慣れない風景の土地に居た。まるで火星のような赤い土の谷底の中に…という感じで始まり、その後藤木は自分と同じ境遇に置かれていたらしい藍という女性と出会い、2人が持っていた携帯型のゲーム機から、これがどうやらだれかが仕組んだゲームであ […]

【小説】疾走 重松清:想像を絶する地獄を懸命に生き抜いた15歳の少年の軌跡

小説の概要 今回紹介する疾走は心温まるストーリーで定評のある重松清の作品の中では異色である疾走です。重松清の小説は基本的に救いのある物語が殆どであるのですが、今作ではそういった救いの手を容赦なく切り捨てている点が特徴的ですね。僕がこの小説を初めて読んだのは中学生のときだったんですが、思春期の自分には色々な意味で衝撃的な内容でした。舞台は関西の広大な干拓地が広がる田舎であり、かつて浜場にあった集落は […]